ザブのもがき

ちょっと調べ物ネタが続いています。

年中そんなことしてるの?と思われてしまいそうですが、まぁそんなもんです。

 

で、本題として、ザブ。

これも若い世代の人には何それ?ですよね。

中高年にとっても字面だけだと、ガンダム?ゲイ雑誌?

みたいになるかも。でも違います。

 

洗剤のザブ。花王のザブ。と言えばピンとくる人が増えてくるでしょうか?

最盛期はテレビCMもバンバン流れた程の有名商品です。

しかし様々な後発商品に揉まれ、決して短命とは言えないまでも既に生産・販売を中止されています。

気になって調べていて、商品としての沿革を見ていてこの商品の壮絶な「もがき」を感じずにはいられませんでした!

 

ではいきます!(ネーミングに関するもののみ抜粋)

 

1960年3月 大型洗剤「ザブ」発売開始

1968年 「スーパーザブ」発売

1970年 「スーパーザブコーソ」発売

1971年 「スーパーザブXO」発売

1973年 「ザブXK」発売

1975年 コンパクト洗剤「新ザブ」が発売されたが、数年で発売停止

1980年 「ザブ酵素」発売

1981年 「無りん ザブ酵素」発売

1985年 「無りん 新酵素ザブ」発売

1986年 商品名を「ザブ」に戻す

1988年 「パワフルザブ」発売 2度目のコンパクト化

1991年 売り上げ低迷のため販売終了

1996年 同社初の超コンパクト洗剤である「新活性ザブ」を販売したが商業的に失敗

1997年 「新活性ザブ」特大サイズ発売

1998年、快速ランドリーザブへ改称

1999年5月 販売終了

 

と、物凄い迷走ぶりが見て取れます。

恐らく後発ヒット商品や社会トレンドに必死に食いつこうとした結果でしょうが、コンパクトにしてみたい特大サイズに走ってみたりと悲壮感満載の終末期。

製造業経験者として関係者の必死さが感じられ、それはそれでちょっとしんみりとしてみたりして。